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ブログ更新1546回目。
毎年恒例になった船井総研主催の先進企業視察セミナー。
今年は石川県金沢市で開催されたので参加してきました。
初日の1社目は、株式会社鷺富運送。
3温度帯の食品に特化した物流企業でした。
特徴は以下の3点。
①100台の輸送力で北陸3県をカバーする共同配送網
②コスト管理の徹底によるローコストオペレーション
③外注率40%のハイブリット経営
①について
食品の共同配送を展開するにあたり、顧客から選ばれる企業に
なれるかどうかを分けるのはエリアの網羅性だと考えられる。
もちろん品質も重要だが、エリアのカバー率が高ければ高い
ほど顧客魅力を感じる。
ここで言うカバー率とは、地域だけではなく時間についても
含まれる。
北陸はとても広いエリアではあるが、共同配送で100台を投入
しているとなれば、そのカバー率の高さは容易に想像できる。
この完成度のサービスは、思い付きでトラックを買ってできる
ものではないのでこの企業の大きな強みだと考えられる。
②について
①を達成しながらローコストオペレーションを具現化するのは
相当難しい。
なぜなら、食品の共同配送では必ず採算が合わないエリアが
発生すること、また預かる商品を横持ちする幹線費が高止まり
する傾向が強いからである。
この企業の場合、共同配送企業の王道である近場の輸配送費の
コスト管理を強化して収益性を上げ、遠方や山間部など高コスト化
するエリアを補っている。
実は、このような当たり前のことができない企業は多く(当社も
例外ではない)、ここをしっかりと管理できることは強さでもある。
幹線費については、費用として位置付けていた。
幹線でも利益を追求したくなるものだが、ここで利益を追求することを
あきらめ費用と見切ることで改善の方向性を明確にしているように
感じた。
③について
物流企業の経営スタイルは3つに分かれる。
資産を自社で保有するアセット型、自社で保有しないノンアセット型、
そしてその中間をいくハイブリット型である。
その中から、この企業はハイブリット型を選択している。
競合がひしめく中で、早期に規模を獲得するには外注を上手に
活用する必要があるが、だからといって外注だけに頼るのでは
自社のスキルが上がらず企業力の向上が望めない。
この企業は40%というギリギリのところでバランスさせることで、
その両立を達成しているのではないかと感じた。
そう感じた理由は、外注先企業が自社車両よりも早く業務終了
している点。
これは、共同配送の配車上で容易に確定できる配車先を外注して
いることの表れだと想像できる。
日々変化する配車の中で確定しやすい部分を協力会社に任せ
早期に出庫させながら、難題を抱える部分は自社で対応することで
品質の向上を達成しているのだろう。
今後は獲得した規模の自社率を向上させることが課題になるのだろう。
ほぼ当社と同じビジネスモデルだったことから、自社との相違点を
明らかに感じることができ、大きな学びがあった視察先だった。
参考にして、自社内にフィードバックしていこうと思う。
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