いつもブログをお読みいただきありがとうございます。
一昨日は物流の勉強会に参加しておりましたが、
毎回本当に学びが多く、モチベーションの高い会員の皆様と
スタッフの皆様に感謝です。
さて、今回も食品共同配送の成功するケースとしまして
5 『現状の物流に選択肢がない』
をお話しさせていただきます。
会社の創業当初から懸命な営業活動の結果、売り上げの
増加と共に物流も増え、物流会社も同じように規模が大きく
なってきたというケースを良く耳にします。
荷主企業様と物流会社が共に成長していく理想的な形です。
しかし物流を任せきりにしてしまった為に、積載効率の悪化や
既存の物流手法が固定的になっていることに気づけないという
問題を抱えていることが多いのもこのケースです。
そしてこのようなケースでの物流会社は大半がチャーター配送
のみのサービスメニューというのも特徴です。
昔はほとんどの物流がチャーター配送で構築されていました。
”積載効率が悪いのは荷主企業様の責任”という時代でもありました。
しかし、月日の流れと共に荷主企業様の得意先へのサービス
強化などにより、食品業界は小ロッド多頻度納品化が進みました。
今では大手製造メーカー以外ではほとんどの場合、小ロッド
多頻度納品が主流になってきています。
特に冷蔵・冷凍食品に関しては、川下と言われる消費者に
近い立ち位置ほどその傾向が更に強まっています。
そのような環境の中では、『チャーター配送だけ』のように
配送の選択肢が限られていては、なかなか得意先のニーズに
応えることができませんし、積載効率が上がらず配送コストも
高止まりすることは明らかです。
共同配送の最大のメリットは運ぶ量に見合った配送費ですから、
”荷物が少ないから2トンチャーターを軽貨物チャーターに変える”
ような物量への対応力とは効果が大きく違います。
少ない取引量のうちはそれ相応の配送費にしておき、やがて
取引量が多くなったらチャーター配送を考えていく。
このような形を基本に置いた物流にしておくことで適切な配送費
の管理ができるのです。
今は、”積載効率が悪いのは物流会社の責任”の時代です。
日頃から情報交換を行い、効率の悪い部分についての対応策を
話し合っていくことが問題解決への近道だと思います。
ですから、物流会社を選ぶ際にも共同配送に限らず、
チャーター配送、路線便、宅配便、帰り便配送など様々な配送の
選択肢を手配できる物流会社と取引することが大切でしょう。
食品共同配送の成功するケースとしまして、5回に渡りお話し
させていただきました。
多少でもお読みいただいた方の参考になれば幸いです。
他にも成功するケースは多々あると考えられますが、成功する
上で一番大切なことは荷主企業様と物流会社が同じ方向に
向かって協力できるか、ではないかと思います。
是非、今一度現状を再確認されてみてはいかがでしょうか。
食品の共同配送をお探しの方は こちら から。
物流のアウトソーシングを検討される方は こちら から。