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3連休の方も多いと思いますが、楽しい週末をお過ごしですか?
食品業界特有のルール『3分の1ルール』について、先日の
日経流通新聞が1面で取り上げていました。
3分の1ルールとは、製造日から賞味期限までの3分の1を経過
する前にメーカー・卸売業が小売業の店舗に納品する商習慣で、
残りの3分の2の半分づつを小売店の販売期間と消費者の消費
期間が分け合う発想です。
消費者の商品鮮度に対する高い関心から生まれた商習慣ですが、
このルールは大量の廃棄食品を生み出してしまう要因とされて
見直しが叫ばれています。
メーカーや卸売り業に滞留する在庫期間に3分の1を過ぎた商品は
小売り業に出荷できないため、結果としてメーカーは滞留在庫の
大半と卸売業からの返品を大量廃棄することになってしまうの
です。
イギリスでは4分の3ルールでも大丈夫だったという報告もあり、
日本でも9分の5ルールで試験的に実施したところ問題は
なかったとのことで、このルールの見直し論議に繋がっている
ようです。
食品物流に与える影響ですが、期限切れによる返品がなくなる
ことでそれに伴うムダな作業もなくなり、サプライチェーン全体で
効果が見込めると考えられています。
実際に9分の5での試験では、センター~ベンダー~メーカーの
連絡もなくなったことで月間100時間の削減効果と、あるメーカー
の発表では0.5トンのCO2削減効果もあったとのことです。
廃棄処分費が価格に転嫁されていることもあり、このルールの
見直しは、メーカー・卸・小売り・消費者のいずれにもメリットが
出てきそうですね。
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