前回は、ゼンショーHDの目指す食の一環供給のメリットに
ついて簡単にご説明させていただきました。
一環供給の実現で、調達コストと同じくらい大きなメリットが
見いだせるのが”物流”です。
食品業界では、川上から川下へ向かう流れに従って、物流の
稼働時間が変わります。
簡単に言えば、物の流れが農業・畜産・水産部門などから
製造部門や加工部門を経て卸売り部門へと進み、小売り
部門や外食部門へと流れていくために、それぞれにピーク
タイムが違うということです。
より新鮮なものを使って安全・安心な食材の提供を求められる
食品業界では、ジャストインタイムという考え方が重要視される
ためにこの傾向が顕著に表れます。
ピークタイムが違うことで、同じ車両をそれぞれの部門で使用
できる可能性が高くなり車両の稼働率が格段に向上することが
見込めます。
また、空走距離の短縮による無駄な時間と燃料の削減も
期待できるでしょう。
受発注についても、生産者から販売までを一括管理することが
可能になるため、誤仕分けやご出荷の削減、日付管理などの
簡略化、また廃棄ロスの低減なども可能になります。
この効果を現実のものにするにはまだまだ時間が掛かると
思いますが、他企業間でこれらを実現することと比べれば
実現へのハードルは低いことから、今後のゼンショー社の
動向に注視する価値があると思います。
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