食品用の輸送・配送ケースは、各メーカーや業態によって
様々な大きさや形のものが存在します。
その統一化が進むことで、物流の効率化も大きく前進する
可能性があることは以前もこのブログでお話させていただき
ました。
その食品用の輸送・配送ケースに関して今後課題として
クローズアップされることになりそうなのが衛生管理です。
ほとんどの食品メーカーについては、高額な専用の洗浄・
消毒機を導入して、製品を直接入れるケースの洗浄・消毒
をしっかりと行い、食の安全を確保しています。
しかし、食品物流の中間に位置する食品卸売業や小売業、
また共同配送センターなどでは、十分な衛生管理ができて
いないところがまだまだ存在しています。
特に、細かい出荷を余儀なくされる小売り業や外食企業の
センターから店舗への配送や共同配送センターでは、製品の
詰め替え作業が存在します。
メーカーからセンターに入ってくる製品の中には、出荷数量が
少量の物が多く、それら少量のもの同士を一つの食品用の
輸送・配送用ケースに詰め替えるからです。
これは、ケース内に入れる製品が少ない場合、輸送・配送中に
製品がケース内で暴れて破損することを防いだり、ケースを
極力減らすことで積載効率を上げることを目的に行われています。
しかし、オリコンのように折り畳みができるものなどは複雑な
つくりのため十分な洗浄が行い辛く、また詰め替えるための
ケースは回転率が高いため洗浄するタイミングが難しいという
背景があります。
また洗浄が可能な設備を備えていないセンターは意外に多く、
そのようなセンターでは水洗いか、または洗浄されないまま
使用されているケースもあるようです。
これらの対策として考えられる方法はいくつかありますが、
もっとも簡単で安価にできる方法は、人体に悪影響が無い
微酸性次亜塩素酸水のような即効性のある除菌・消臭材を
使用することです。
これならば、使用する際に噴霧することで除菌が可能ですし、
オリコンのような洗浄がし辛いものでも対応が可能です。
現在の手法で大きな問題が発生したという報告は公的には
ありませんが、食の安全・安心が消費者の大きな関心毎に
なってきていることを考えると、今後は万が一のことを想定
した準備を進めておくべきと言えるでしょう。
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