冷凍食品業界は大きな転機を迎えていると言われています。
その理由は、1970年代に構築された多数の工場の老朽化が
懸案となっていて、その再構築をBCPを視野に進めなければ
いけない時期に来ているからです。
それに加えて、市場ニーズの変化への対応、為替相場の
変化や原材料費の高騰への対応も課題となっています。
このような背景から、今後の冷凍食品業界を考えてみると
流通・物流が大きなカギを握っているように感じます。
例えば、高齢化に対応するためには宅配をはじめとする
木目の細かい対応が不可欠になります。
今までのような大量ロッドでの出荷を前提とする物流では
対応が難しいため、一次卸、又は二次卸の段階でそれに
対応が可能な流通機能を持つ企業と組んで物流を構築
することが求められます。
コストに関する問題はさらに深刻です。
為替相場は円安傾向に留まっていて、世界的な原材料費の
高騰と併せてコストダウンが大きな課題となっています。
小売店での半額セールなど安売りが目立つ冷凍食品は、
その販売手法から見直す時期に来ているとも言われて
います。
これらの対策の一つとして有力なのが、冷凍食品の
流通からアプローチする物流費削減です。
例えば、工場を再編する際に消費地に近い場所に工場を
設けることで物流サービスは格段に向上しますし、輸配送
コストは大きく削減が可能になります。
今後の冷凍食品業界はますます市場ニーズが高まって
いくと予想されていますので、流通・物流の強化を急ぐ
ことが課題になってくると考えられます。
※写真はお借りしました
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