人出不足が深刻化している物流業界で、唯一元気がある業態
といえば宅配市場。
インターネットの普及が後押しする形で、様々なチャンネルが
宅配に参入しています。
特に食品スーパーが取り組む宅配は、時代のニーズに合って
いるサービスと言えます。
ご承知の通り、少子高齢化が進む現在では、高齢者の買い物
難民化が懸念されています。
郊外の大型スーパーや商業施設に出掛けることが困難な
ばかりか、いずれ近隣のスーパーにさえ足が遠のく可能性も
あります。
もしスーパーに行けたとしても店内で商品を探しながら歩くのは
大変な労力と感じるようになるし、運ぶことができる荷物の量も
限られてくるでしょう。
それならネットで見て好きなものを注文すれば良いのでは?
将来の高齢者ならばそれも可能かもしれませんが、現在の
高齢者の世代はパソコンやスマホを使いません。
ですから、ネットを利用した買い物はハードルが高いのです。
でも、食品スーパーのチラシから選んで注文できるとしたら
どうでしょうか。
今まで馴れ浸しんだ広告を見ながら欲しい商品を選んでFAX
で注文できるならば、高齢者にとってはとても利用しやすい
買い物の手段になります。
スーパーに行ける方にとっては、重い荷物だけでも運んで
もらえる宅配サービスがあれば、まとめ買いが可能になり
頑張って行ってみようという気にもなるでしょう。
スーパー側にとってもメリットがあります。
来店者以外への販売が可能になることで、天候や気温などに
左右されにくい得意客を確保することができます。
受注したものを繁忙時間帯以外で準備することで、パートさんや
アルバイトの効率的な活用も可能になります。
スーパーの宅配における今後の改善点としては、宅配費用を
いかに抑えるかとその原資をどこで負担するかという点でしょう。
「1,000円以上お買い上げならば無料で配送」
「1回のご注文の配送費は一律300円」
スーパー側で負担していくのか、顧客に転嫁していくのか。
この判断は、今後激化する他社との競争の中で差別化に
大きな影響が出てくる部分になると思います。
食品のチャーター輸送をお考えなら こちら から。
食品の共同配送をお探しの方は こちら から。