ブログ更新987回目。
何処へ行っても、天気の話の後に必ず「人は足りてる?」と
いう話から始まる。
物流に限らず全業種での人手不足は、社会現象になりつつ
あることを感じさせる。
先日、ある物流子会社の営業責任者と話す機会があった。
コンビニの輸配送を広範囲で手掛けている企業だ。
まともに募集広告を出しても電話が鳴らないので、コンビニの
配送業務であることを明記しないようにしたそうだ。
電話は鳴るようになったが、説明の段階でコンビニの配送
業務であることを伝えると切られることがあると言っていた。
「広告に書かないとはブラックだ!」と言われたこともあるとか。
いくらなんでもそれでブラックは言い過ぎだと思うが。
なぜ、コンビニの配送業務に人が集まらないのか。
理由はいろいろありそうだが、やはりその規則に問題があると
私は思う。
挨拶・身だしなみはもちろんのこと、各店舗の納品時間は
決められた時間の前後30分まで。
物量が多くて遅くなっても、少なくて早く行っても叱られる
仕組みになっているところがほとんど。
休憩場所も指定されているケースが多い。
当たり前のことだが運転マナーにも配慮が求められるし、
速度や急減速、急加速に関することもデジタル運行計で
帰庫後に厳しく管理される。
365日稼働だから休みも交代制で、シフトによっては夜間
勤務もある。
さらにさらに。
業務は基本的に手積み手卸し、駐車場ではお客様の迷惑に
ならないような配慮が求められ、都内のように駐車禁止
エリアだらけなのに駐車場がない店舗では緑のおじさん
にも注意が必要になる(笑)。
小さなルールとストレスでがんじがらめになってしまう業種
であることが判っていただけると思う。
店舗の特性から考えてルールに納得できる部分もあるが、
コンビニが急成長した時代と現在では人財不足という点で
大きな違いがある。
ルールの変更を考える時に来ているように思う。
物流業界の輸配送担当者(ドライバー)を希望する人たちは、
なぜこの職種を希望するのかを考えてみると良いだろう。
もちろんイメージアップ作戦で質の良い人財に魅力を感じて
もらうことも大切だが、それだけでは急速に訪れる高齢化した
配送担当者の引退スピードに採用は追い付かない。
従ってこの先を考えた時には、輸配送を希望する方のニーズを
精査し受け入れられる部分を見つけていくことで間口を広く
とる意識が不可欠だと思う。
譲れるところと譲れないところ。
荷主側も物流企業側も、企業理念やミッションに抵触しない
範囲で何を変えられるのか考えてみる時期に来ているのでは
ないだろうか。
茨城乳配で働こう!採用ページは こちら から。
茨城乳配ってこんな会社。会社概要は こちら から。
食品の共同配送をお探しの方は こちら から。
↓ランキングに参加中です。クリックのご協力をお願いします!!
にほんブログ村