ブログ更新1987回目。
タイヤ以外、何に触れても事故である。
/帝都自動車交通株式会社 神子田 健博
同じ陸運業界でありながら、旅客というカテゴリーでどんな
安全対策を行っているのかに興味があり購入してみました。
この本は、参考になる取り組みを探るという目的を持って
読んだので、気になった事例をご紹介します。
まず、事故防止の運動の名称は「事故件数減件運動」。
冒頭にヒューマンエラーへの言及がありますが、ゼロに目標を
置いてはいるものの、撲滅ではなく減件するという視点で
あることが現場を直視した取り組みになっていることを
感じさせます。
その上でKPIのとり方は、全車両の走行距離10万キロ当たりに
換算して何件発生しているかという指標を採用しています。
この企業は0.98件ということですが、保有している車両台数と
本の題名を考えれば極めて安全性の高い企業であることが
判ります。
次に、眠気対策。
パラマウントベッドが販売している「眠りSCAN」を各営業所に
配置して定期的な検査を実施しています。
睡眠時無呼吸症候群に向けた対策で、病気が確認された場合は
通院治療を受けてもらうルールになっています。
また、これ以外にも眠気対策として、勤務中に3時間休憩の取得、
眠気覚ましシートや菓子の支給なども行っています。
◇高齢乗務員に対する安全確保について。
65歳以上の乗務員に対しては、適齢診断の結果を踏まえた
個人教育を実施しており、健康診断、運転癖、動体視力などに
ついて運行管理者と乗務員が話し合う形をとっています。
特に、健康に関するサポートを手厚くすることで自身の体に
対する意識を高める狙いがあるとも記載されています。
この他にも、高速道路上ではどこを走行するべきか、二輪車への
対応方法など物流企業にも参考になる取り組みが満載です。
事故防止を考える上で、たくさんのヒントがありました。
特に夜間業務の多い当社にとっては、睡眠に関する取り組みや
社員の高齢化に関連する取り組みは参考にしていきたい内容です。
輸送業界に身を置く経営者や安全管理責任者に参考になる
本だと思います。
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