鮮度が重要視される野菜類ですが、その運送、特に輸配送時に
注意することはたくさんあります。
当社は野菜物流の専門企業ではありませんが、当社が野菜を
扱う際に気を付けている点をまとめてみます。
一つ目は、温度管理が挙げられます。
野菜の種類によって管理する温度帯が違います。
例えば、葉物野菜や牛蒡などの根野菜は一般的に3℃前後が
理想とされていますし、トマトやキュウリなどの果菜類は7℃
前後と言われています。
設定よりも冷やし過ぎてしまうと、俗に言う「冷凍焼け」を
起こしてしまい商品として出荷できなくなってしまうことも
あります。
野菜類の運送、輸配送を当社が担当する際には、通常は
お客様と打ち合わせをさせていただいて設定温度の指示や
許可をいただいています。
二つ目は、車両への積載場所です。
野菜類は湿度に大きな影響を受けるものが多く、特に乾燥に
弱いものが多くあります。
冷気は乾燥していることから、冷凍機から吹き出す冷気に
直接あたらないような工夫が必要になります。
冷凍機の吹き出し口の前は低く積み上げることや、シートや
毛布などで保護することで対応しています。
三つ目は、野菜類の相性。
野菜類の中には相性が悪いものが存在します。
例えば、リンゴは野菜の成熟促進などを引き起こすエチレン
ガスをたくさん発生させるので、一緒に野菜を積んでおくと
商品としての劣化や微生物の繁殖、カビや腐りの発生に
繋がります。
ただ、すべてに悪さをするわけでもないようで、リンゴと
ジャガイモなどは逆に相性が良いとも言われています。
やはり相性についても、運送、輸配送時にはお客様の確認が
必要になります。
このほかにも、段ボール製品が多いためにその取扱いに
関する注意点や野菜によっては積載時に立てて輸配送
しなければいけないものがあるなど様々な注意点が存在
します。
やはり野菜類は生き物ですから、生き物特有の難しさが
そのまま輸配送の注意点になっています。
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