冷凍輸送と冷蔵(チルド)輸送は何が違うのか?
このような質問を頂くことがあります。
大きな違いはもちろん温度帯です。
このブログでも何度か取り上げていますが、食品物流の
温度帯はいくつかのカテゴリーに分かれています。
物流各社によって様々な解釈やこだわりがありますが、概ね
冷凍ならば-10℃以下の温度で管理されるものを冷凍輸送、
+5℃から-5℃の範囲で管理されているものを冷蔵(チルド)
輸送と考えれば良いでしょう。
冷蔵(チルド)輸送は温度が上がリ過ぎても下がり過ぎても
いけないという点が難しいところです。
例えば、実際の冷蔵(チルド)輸送の現場では、輸配送時の
納品訪問数によって保管スペースのドアの開閉時間が決まって
きますので、訪問数が多ければ開閉時間が増えて、商品を
積載している荷室が温度変化を起こす回数も増えるという
ことになります。
冷蔵(チルド)輸送の場合にはデリケートな商品が多いために、
温度の上昇によって発酵が進んだり、味が変化してしまうなど
商品にダメージを与える可能性が高くなりますし、また温度
上昇を恐れて温度設定を下げ過ぎてしまうと、今度は凍結に
繋がってしまい商品価値を失うことになります。
特に最近は、冷凍商品と冷蔵(チルド)商品を同時に運ぶ
ことが可能な2層式(2室型)の車両を使用するケースが
増えてきたために、床と隔壁から冷気が伝わって商品を凍結
させてしまったという事故を耳にする機会が増えています。
一方冷凍輸送は、温度を絶対に上げてはいけない点が
管理の難しさと言えるでしょう。
そのために、準備する車両の仕様もそれに合ったものに
なるため、冷蔵(チルド)輸送に比べて車両の調達コストが
高額になります。
調達後も、冷凍機の故障が即、溶解に繋がるために車両の
整備にも細心の注意が必要になり、整備コストも高額化する
傾向になっています。
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