ブログ更新796回目。
温度管理が必要な食品を輸配送する際の注意点として、
真っ先に挙げられるのが温度管理です。
冷蔵・冷凍食品を輸配送するトラックには冷凍機と呼ばれる
温度管理装置が装備されています。
それぞれの食品に求められる温度に設定すると、荷台の
箱の中をその温度に保ってくれるのですが、問題になる
のが輸配送時の箱の扉の開け閉めです。
一か所にすべてを納品する場合は積み込み場所から
ほぼ一定の温度で運べるのですが、数件の納品先を
回る場合には、途中で扉の開け閉めが発生します。
主に、外食企業や小売りの店舗向けに冷凍・冷蔵食品を
輸配送するケースに多く見られます。
扉の開け閉めを行うことによって、一定に保たれた荷室の
冷気は外に流れ出てしまうので、夏であれば急激に
室内の温度は上がってしまいますし、寒冷地の冬などは
設定以上に温度が下がってしまうのです。
これらの温度変化を完全に防止する方法は、いまだ存在
しません。
ある程度防止できる手段としては、荷室の扉の内側に
外気の侵入を防ぐカーテンの装備が挙げられます。
冷凍用はキルティング素材や特殊素材を使ったものが多く、
冷蔵用ではビニール製のものが普及しています。
最近は、より遮熱効果の高いアルミ素材を使ったものも
発売されています。
このカーテンがあると、扉を空けても外気が一気に侵入して
こないために、扉の開け閉めをスピーディに行えば、最小限の
温度の上昇で抑えられるというわけです。
また、後方の荷室扉の内側にもう一つ扉を装備して、荷捌き
スペースを作り、荷卸しする製品だけをそのスペースに一度
移動してから作業する方法もあります。
この場合は、ほぼ完全に温度管理が可能になりますが、
車両コストがかかることや荷室内が狭くなってしまうことなど
の課題が残されます。
どちらにしても、冷凍・冷蔵食品の温度管理で大切なことは、
その業務を担当する人の質です。
最新の装備をしたとしても、それをルール通りに運用でき
なければ元も子もありません。
そう考えてみると、最も有効な温度管理の手段は、人間の
スキルアップ以外に無いのかもしれませんね。
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