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ブログ更新2194回目。
2017年のトラック事故の死者数が前年よりも11人増えて298人に
上ったというニュースが新聞に掲載されていました。
増加に転じるのは5年ぶりとのこと。
マクロな視点で見れば、トラックの安全性能が飛躍的に向上して
いることや安全に配慮した道路環境が整備されてきたこと、また
警察や国交省などによる規制や取り締まりによってダウントレンドに
なっていることは間違いありませんが・・・。
ここで注目すべきは、記事の最後に書いてある部分。
ガードレールや電柱といった工作物衝突など単独事故が1.5倍と
あります。
あくまで仮説ですが、人手不足が深刻な業界である物流業界は、
トラックドライバー経験者の採用以上に未経験者の採用に注力する
ようになったことがひとつの要因になっているのではないでしょうか。
物流業界は、業界を支えてきた世代が50代~60代と高齢化してきた
ことで将来を見据えて未経験の若手を育成する傾向になっています。
真っ白な素地に、企業文化やスキルを落とし込んでいける点が
企業側としてのメリットですが、一方で経験者が持つ長い実務経験で
培った車両や道路環境の危険を察知する”感覚”が未経験者には
不足しています。
実際、当社に入社して研修を終え独り立ちしていくクルーでも、
フェンスや電柱などに接触する軽微な単独事故が増えています。
ベテランのクルーに防止策をヒアリングすると、
「なんとなくわかるじゃん、ぶつかりそうって」
といった返答が返ってきました。
経験効果。
これが安全を支える部分って大きいということなんでしょうね。
これに加えて、人手不足から十分な研修を経ずに実務に配属される
ことが、トラック事故死者数が増えていることの理由なのかもしれません。
ベテランクルーも歳と共に感覚が鈍ってしまう現実もあります。
最新の安全装備と社内の能力開発でどこまで安全性をカバーして
いけるのか。
採用・定着に目を奪われがちですが、今後はここへの対策が重要に
なっていきそうです。
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