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ブログ更新2196回目。
人手不足が原因の倒産件数業界ランキングというデータを発見しました。
2013年から2018年の累計ですが、道路貨物輸送がダントツの1位。
こういうランキングで1位というのは喜べませんが、こうなった
背景には業界特性が大きく影響しているのだと感じました。
その理由をいくつか挙げてみます。
まず、道路貨物輸送業界が労働集約型の業界であることが挙げられます。
この業界は「売上総利益率が低い点が課題だ」なんてもっともらしい
評価をする方がいますが、輸送業務に限定して言えば生産性が低いのは
当たり前って言えば
当たり前の話なんです。
だって、トラックは1人で1台しか運転できませんから。
生産性が低いから、たくさんの人とトラックを仕入れないと
経営が立ちいかなくなります。
逆に言えば、人がいなくなると倒産か廃業という選択肢しかなくなる
というわけです。
これに関連して、分散型の業界という点もあると思います。
労働集約型の業界ですから規模の経済が効きにくい。
そうなると、必ずしも企業規模が大きいことが参入条件ではなくなります。
社長が運行管理をしながら配送もして、奥さんが経理を担当すれば
トラック30台程度なら十分に経営できてしまいます。
でも規模の小さい企業はそもそも体力がありません。
現在の人手不足という環境下では採用や教育コストを捻出することが
難しくなって経営を圧迫していくのだと思います。
また、後継者がいない業界であることも理由でしょう。
この業界で苦労してきた経営者の中には、自分の息子には後を
継がせたくないと思っている人が少なくありません。
だから、年齢と共に経営への意欲が低下していくことで人が魅力を
感じる経営が出来なくなっていくのだと思います。
今後も、人手不足を理由に廃業や倒産する企業は増えていくと思います。
明日は我が身。
気を引き締めていきます。
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