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ブログ更新2682回目。
私が考える食品共同配送におけるデジタル化への課題を
お話するシリーズ第3弾。
今日は、少し踏み込んで納品先の課題です。
自動運転システムの実証実験がなぜ旅客(バス)に多いか。
それは目的地に着けば乗客は自分で乗り降りしてくれる
からです。
ルート上に存在する決まった停留所は一定の環境が保証されており
法的にも安全が確保されていますから、到着さえすれば
ミッション完了となるので自動化無人化への難易度が低いのです。
一方で食品の共同配送は、日々不特定多数の納品先に訪問して
納品先ごとのルールで商品をお届けしなければいけません。
物流センターから出荷される商品をトラックに自動で積載できる
ようになる可能性は高いものの、納品先ではドライバーが
状況に合わせて納品業務を行う必要があり、そこが大きな課題に
なっていくと考えられます。
納品先にも自動納品できる設備を整えれば問題は解決しますが、
それを誰が投資するのかという問題が残ります。
日本の食品物流は基本的に売り手側が物流費を負担していますから、
納品先が積極的に物流に関する設備投資をするとは考えられません。
また複数の輸送企業が納品に来ることも考えられるので、それぞれに
合った設備にする難しさもあります。
現状は輸送を担当するドライバーが納品先の倉庫に格納するところまで
サポートしていることも珍しくないので、宅配のように玄関先まで
到着すれば商品を受け取る側が引き取ってくれるようなオペレーションに
変革することが自動化への近道になるのでしょうね。
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