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ブログ更新2688回目。
いよいよ水素を燃料とした、燃料電池(FC)トラックの実証実験が
始まりました。
現在の環境対応型トラックはハイブリットトラックが主流ですが、
冷凍・冷蔵(チルド)温度帯対応のトラックの場合、貨物を積載して
いる状態では冷凍装置の稼働を維持する必要がありエンジンを
停止することができません。
したがって、ハイブリット車としての効果はほとんど得られず
「形だけやってます」というポーズに近いものになっています。
今回の燃料電池トラックは、燃料が水素であることで化石燃料を
使わず、廃棄されるのは水のみとなることから環境への負荷を
大きく低減できる可能性を秘めています。
課題になるのは水素ステーション数と航続距離。
ステーションは都市部や主要道路に偏って配置されており、
地方に行くほど少なくなります。
地方は走行距離が長くなるのが特徴なので、ステーションを
どのような方法で、どれくらいのスピードで増やしていくかが
普及へのカギになるでしょう。
燃料電池トラックは市販されるとしても高額なことから、
現状では採算が合いません。
しかし、普及することで価格が下がっていくことが期待
できますからステーションの設置数増加が急務とも言えます。
航続距離も輸配送トラックにおいては重要な課題です。
今までの燃料電池車は航続距離が約200km程度と短く、
都市部のコンビニ物流のように1回の輸配送距離が
短い業務であれば採用の可能性がありましたが
地方部となると事実上不可能でした。
今回の発表では、将来的に400kmまで伸びるとされて
いますから、そうなれば実務上の問題は改善できると
考えられます。
環境への負荷が下がり原油価格に左右されない物流に
なるかもしれないこの取り組みには注目ですね。
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