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ブログ更新2568回目。
さて、前回に引き続き今回も食品共同配送を活用するポイントを
ご紹介していきたいと思います。 今回は、
『庫内・配送管理を営業担当が兼務しているケース』
についてお話しさせていただきます。
業務用食品販売や卸売り企業においては、営業担当の方が社内で
庫内業務や配送業務を兼務、又はそれらの管理を任されている
ケースです。
中小の食品卸売企業でよく見受けられますが、元々は配送で
お客様を訪問したついでに御用聞きをして注文を取ってくる
営業形態の名残りである場合が多いようです。
複数業務を兼務すると、それぞれの業務に対して割ける
時間的リソースはどうしても少なくなりますし、隅々まで
目が届かなくなることで無理・無駄も多くなりがちです。
中小の食品卸売企業においては物流費の管理が生命線。
ここが弱点になると経営においても商談においても後手に
廻ることが多くなります。
このような理由から物流企業に物流業務を外部委託することで
営業に集中することが王道になってきています。
共同配送を手掛ける企業に物流を委託することができれば、
商品の1本1個単位での配送単価管理が可能になります。
これにより、物流管理で大切な日次管理がしやすくなり、
また営業での価格交渉でもざっくりとした感覚で捉えていた
物流費をしっかりと把握して交渉に臨めるようになります。
これが可能な理由は、共同配送の運賃設定が通常はケース
単位であることにあります。
例えば、1ケース12本入りの飲料を1ケースあたり100円で
共同配送が可能だとすれば、100円÷12本で1本あたり
およそ8.33円となるわけです。
1リッターの商品ですと通常計算で1L=約1kgですから、
12キロあたり100円と置き換えられます。
166ケースで1992キロ、ケース等の重さを勘案すれば
約2トンになりますから、2トン分の運賃は
166×100円で16,600円となるわけです。
もし2トン分を配送する物流費を比較するなら、チャーター料金が
16,700円以上ならば価格だけを考えれば共同配送のほうが安価に
なりますし、それ以下のチャーター運賃ならば1本あたりの単価を
下げられるということが判ります。
庫内も同じ物流会社に委託すれば、庫内作業の単価も合わせて
実物流費(配送+入出庫)の1本1個あたりの物流費を把握できる
ことになり、更に管理や交渉に役立つでしょう。
このように上手に物流会社を利用することで、営業に集中しながら
物流を管理することができ、営業の商談材料になる情報も得ること
ができます。
現在、営業業務と物流業務を兼務されている企業様は、この機会に
共同配送を検討されてみてはいかがでしょうか。
次回は、食品共同配送を活用するポイント5としまして、
『現状の物流に選択肢がない』 をお話ししたいと思います。
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