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ブログ更新2632回目。
冷凍・冷蔵食品物流において一般的に使用されている輸配送容器。
通称”通い箱”とも呼ばれる食品を入れるプラスチック製の箱
(クレート)です。
このクレートは、商品の形や特徴に合わせて様々な
形状のものが存在します。
メーカーによっては、専用のケースを使用していることの
あるので、輸配送トラックに積載する際には効率良く積載する
ために苦労することの少なくありません。
これら輸配送に使われるクレート(輸配送容器)を共通化
できたらどのようなメリットが生まれるかを今日はお話して
みようと思います。
♦それぞれのメーカーが余分に保有するクレートを削減できる
現状、メーカー各社が特売など特需に対応できるように
余分に配送ケースを保持している訳ですが、共通になれば
全社ベースで必要な数があれば足りるので無駄なケースを
削減できることになります。
例えば、M社の牛乳が特売ということは他の乳業メーカーの
商品の発注は減少します。
店舗に収める食品の量はその広さや市場の大きさに合わせて
一定なので、どこかのメーカーが増えるとどこかのメーカーは
減るはずです。
したがって、クレートを共通化すると各社が余分に持つ必要が
無くなるので削減することが可能になります。
ムダなクレートを削減できる以外にもメリットはあります。
クレートは食品を入れることから管理コストがかかります。
具体的には、洗浄費やどこのメーカーが管理しているかを
明示するプリント費用がそれにあたります。
♦小売センターの空容器置き場はカオスな状況
また、各センターの空容器置き場にもメリットが生まれます。
ある程度の規模のセンターになると空クレート置き場は
たくさんのメーカーの空容器によって埋め尽くされています。
納品に来たメーカーの輸配送企業は帰りがけにそのメーカーの
空容器を持ち帰るのですが、置き場が狭いセンターでは
メーカーごとに分けて置かれていないことが多く、
その回収に時間と労力がかかかります。
仮に共通化できれば、納品した形状の空容器を納品した数だけ
持ち帰るというルールで運用が可能になるので回収作業の
短縮化が可能になります。
♦トラックの荷台の積載効率もアップ
その他にも、共通ケースになることで車両への積載効率が
高まることが見込めます。
同じケースが多くなれば、重ねやすくなることや隙間を減らす
ことが容易になるので効率的に積載することが可能になります。
それによって商品の積載数を簡単に把握できるようになるので
重量の把握が容易になることなども利点として挙げられます。
配送ケースの共通化を達成するにはメーカー各社の理解だけでなく
小売企業の協力も不可欠。
加えてシステム化するための問題点も残りますが、これだけの
メリットが得られることを考えれば中長期的に取り組んでみる
価値はありそうです。
すでにクレート容器をレンタルする企業が音頭を取って
取り組みが始まっているところもあります。
近い将来、クレート容器の集約が進むことで我々物流事業者の
業務も簡略化されることに期待したいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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