茨城県・栃木県の冷凍・冷蔵食品物流なら茨城乳配にご相談を!!
ブログ更新2642回目。
今日は、食品の輸配送に使用される冷凍・冷蔵車を
使用する際の注意点をお話ししたいと思います。
当たり前と言えば当たり前のことばかりなのですが、
日々の業務上では短時間化を求めるあまり
見落とされているものも少なくありません。
食品メーカーや卸売企業の担当者が直接冷凍車を
扱うことはないと思いますが、輸配送企業が使用する
トラックのチェック項目や指導マニュアルの参考にして
いただければ幸いです。
♦事前に予冷を行うこと
冷凍車の荷室は荷物を積み込む前から予冷を行い、
積み込み時に積荷の温度が上昇しない様に配慮する必要が
あります。
荷物を積んでいない時は、燃費を良くしたいという気持ちが
優先して冷凍装置のスイッチは入れたくないものですが、
荷室が適切な温度まで下がるまでの時間を考慮して、
積み込み予定時間から逆算してスイッチを入れておくこと。
事前の予冷は必須です。
♦積荷の出し入れは迅速に
適切な温度となった荷室でもドアの開け閉めによってすぐに温度が
変化してしまいます。
したがって、積荷の出し入れ作業は可能な限り迅速に行うことが
求められます。
特に夏場の外気温度が高い環境下では、一度庫内温度を上げてしまうと
適切な温度まで下げるには長い時間がかかることになります。
冷凍車用のカーテンの活用やリアドアの片側開けなど、工夫を
ルール化して対応していくこと。
出来る限り外気を荷室に入れない努力が必要です。
※北海道の冬場のように外気温が設定温度より低くなる場合も
同様の考え方で室内温度が下がり過ぎないような工夫が必要です。
♦荷物もソーシャルディスタンス
荷室に荷物を積載後も、荷室内の温度が一定になるように冷気を
循環させなければいけません。
そのために、荷物は隙間を開けて積載しておく必要があります。
荷物を詰め過ぎてしまうと冷気を遮ることになり冷えない場所が
できてしまうからです。
この荷物の積み方については積載効率と背中合わせの部分でも
あるので経験がものを言います。
室内の隅々にまで冷気が行き渡る様に配慮をすることを
忘れないようにしましょう。
♦シーズンイン点検は必須
冷凍車の冷凍機に負担が掛かるのは夏場です。
春から夏にかけて一気に負荷がかかるようになるので、毎年4月~5月を
目安にシーズンイン点検を行っておくと良いと思います。
これにより、故障しそうな部分を予防整備することで輸配送中の突然の
トラブルを回避できます。
♦洗車・清掃で日常点検
食品を扱う車両になりますので、衛生面から考えても洗車や室内の
清掃は必須です。
冷凍機の室外機は車体の下部に設置されていることが多く、
トラック外装の洗車はこの室外機をきれいに保つことは故障の防止や
異常の発見に効果的です。
荷室内の清掃は、冷凍機の吹き出し口にチリや埃が付着することによる
冷却効率の低下を防止するだけでなく、冷気の吹き出しによって荷物に
埃が付着することも防ぐことができます。
清掃の機会にコード類や機器に異常が無い事も確認できると理想的です。
これらは、冷凍・冷蔵食品の輸配送業務における車両の取り扱いとしては
基本的なものです。
個々の業務特性を考慮したルールを加えてチェックポイントにしてみると
良いと思います。
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