茨城県・栃木県の冷凍・冷蔵食品物流なら茨城乳配にご相談を!!
ブログ更新2936回目。
昨日の続きになります。
3つの課題に対して、お客様と我々で話し合った改善策は以下の通りでした。
改善策1
まず、1台のトラックが供給する1店舗当たりの商品量を少しでも増やすことを考えました。
通常のスーパー系の配送では、ドライ商品(グロッサリー)はウイング車、
冷凍食品は冷凍温度対応のトラックというように温度帯ごとに使用するトラックが
違いますが、1便目をドライ商品の配送を行い、2便目で冷蔵温度帯の食品を配送
するように提案しました。
ドライ商品の積載効率は若干悪化するのですが、それでも1コースあたりの店舗を減らす
ことで走行距離と時間を短くでき、トラック回転率を上げるメリットがあります。
茨城県内のセンターから近いエリアと遠いエリアを組み合わせた配送コースにする
ことで全体的な配送時間の短縮も狙います。
加えて、冷凍温度帯の商品量が少ないことから冷凍温度帯のトラックを使うという
既成概念を捨て、保温ボックスに冷凍温度帯用の蓄冷剤を入れて冷凍品に対応しました。
これにより短い時間であれば冷蔵(チルド)温度帯でも冷凍商品を一緒に配送する
ことができます。
テストによって、茨城県内のセンターから冷蔵(チルド)配送しているエリアであれば、
この方法で十分に対応できる結果が得られたことで安心して改善できました。
改善策2
1配送コースの平均積載効率を70%~80%の間に設定しました。
物量の波動を吸収する手段はいろいろとありますが、このお客様の場合には
輸送・配送する物流企業の数が1次請け、2次請けを含めると多数あったため、
大きな配送コースの変更を頻繁に行うことは難しくなります。
この20%~30%のバッファで多少の波動は吸収しながら、過去のデータから
予想できる物量増や計画的に行われる特売時にはスポットでトラックを増車
して対応することにしました。
改善点3
店舗の増減に対する対応方法としては、TMSの配車機能を利用したコースの再編を
半年に1回程度行うことにしました。
どうしても変更初期には担当する物流企業に負担がかかりますが、配送コースの
変更頻度を上げることで逆に大幅な変更は少なくなり研修や引継ぎコストが
減るメリットもあります。
軽微な変更であれば配送品質に大きな影響はなくなるので、安心して効率化を
図ることができます。
そのうえで、2年以内に大幅な振り返りを行い、戦略的な意図を加えた大幅な
配送コースの再検討を行うことにしました。
1~3%の効率化は短いスパンで、5%以上の効率化は中期的に行うイメージです。
すべてが我々の提案ではなく、お客様と話し合いながらお互いの希望や意見を
擦り合わせ、トライ&エラーを積み重ねて生まれた改善策です。
やはり「荷主企業と物流企業が同じ発言力で打ち合わせできる環境があるか?」
は重要です。
今後の課題としては、限界集落エリアへの配送方法の改善や、産直の生鮮青果物の
供給方法の考案になります。
茨城県以外の常温・冷凍・冷蔵食品配送センターに対しての提案を含め、
引き続き、改善活動を重ねていきます。
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