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ブログ更新3132回目。
★成長とは何を指すのか?
ひとことで「成長」と言っても企業によって前提は大きく違います。
理念によっては、地域への浸透や社員数の増加などを成長と考える
企業もありますが、一般的には規模の拡大を成長と捉えて売上アップや
エリアの拡大(拠点数の増加)をどのように進めるかという戦略を
考える企業が多いようです。
今回のパネルディスカッションでも5社中3社がM&Aを成長手段として
お話になっていました。
それはこのような成長=規模拡大という価値観がベースになっている
からでしょう。
規模や売上の拡大を考えた場合、貨物輸送業界は労働集約型ビジネス
ですから人手の確保が必須となります。
ほぼ全業種において人手不足に陥っている現在、M&Aは有効な手段で
あることは間違いないと思います。
★中小企業におけるM&Aの落とし穴
ただ、M&Aはあくまで戦術的なものであり、あるべき姿を早期に
実現するために”時間を買う”意味合いが強い打ち手だと私は考えて
います。
大手企業のように株主に対してより大きなリターンを提供する
ことが最優先課題の場合は人手不足時代に重要な戦術になりますが、
中小企業にとっては、差別化を図れる数少ない要素である”理念”の
浸透を難しくするものとも言えます。
売り手企業の理念は買い手企業の価値観が完全に合致するケースは
稀ですし、違う価値観の会社で働く社員を自社の価値観に変える
には相当な労力が必要です。
その会社の価値観が良くて働いているのに、ある日突然経営者が
変わったことで価値観を強制的に変えられるわけですから、
売り手企業で働く社員にとっても心理的負担は大きなものに
なるでしょう。
別企業として経営していくから理念が違っても良いのでないか?
という意見もありますが、経営者の価値観を会社に合わせるというのは
”魂入らず”の経営になるので社内統制の視点で先々不安が残ります。
この辺はM&Aの隠れた課題となっていて、M&A実行後PMIが
計画通りに進まない会社が大多数を占める理由の1つだと思います。
★中小企業におけるM&Aのメリット
ネガティブな話が続きましたが、M&Aは中小企業にとって夢のある
施策でもあります。
中小企業におけるM&Aのメリットは、新たなエリアやサービスに
挑戦する際に1から作り上げなくても、既存で展開している企業を
取得することでノウハウを一気に得ることができる点です。
例えば新エリアに既存サービスを展開する拠点を新設するとしても、
軌道に乗せるまでに時間とおカネがかかりますし、そのエリアでの
認知度が低ければ採用にも苦労します。
M&Aはそれらリスクをヘッジして買収費用の回収やそこを起点とした
既存サービスの浸透を図るアクションに注力できる点が魅力です。
★買収金額について
私の肌感覚ですが、買収企業の税引き後実質営業利益で10年以内で
投資回収できるかどうかが判断の目安になると思います。
時価純資産の内訳や負債額にもよりますが、最近はのれんの見立てが
高くなっているので、仲介会社の言いなりにならず自分なりの目安を
もって検討するようにしています。
案件を目の前にすると、買いたい!という欲に心が奪われて本来の目的を
見失いやすくなります。
何を実現するためにこれを検討するのか?
ここをしっかりと押さえておかないと、規模は大きくなっても会社の特徴が
ぼやけてしまう恐れがあります。
”小粒でもピリリと辛い中小企業”でありたいものですね。
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