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ブログ更新4235回目。

会社を経営していると、日々たくさんの判断をします。
これはやるべきだ。
うちの業界ではこうするのが普通だ。
お客様はこういうものを求めている。
経験を重ねるほど、判断のスピードは上がっていきます。
それ自体は悪いことではありません。
経験があるからこそ、迷わず決断できることもたくさんあります。
ただ最近、少し怖いなと思うことがあります。
その判断は、本当に今でも正しいのか。
それとも、単に自分がそう思い込んでいるだけなのか。
人には誰にでも、自分なりの「当たり前」があります。
そして厄介なのは、自分の当たり前ほど、
自分では気づきにくいということです。
特に成功体験は注意が必要です。
過去にうまくいった方法は、自分の中で正解になります。
その正解を何度も繰り返しているうちに、いつの間にか
これが普通だとか、こうするべきだ、いう常識に変わっていきます。
そこで最近、大切にしたいと思っている問いがあります。
”もし今日、この会社をゼロから創業するとしたら、
それでも同じことをするだろうか?”
例えば、会議、報告書、承認フロー、社内ルール、教育方法、営業方法。
昔から続いているからという理由だけで残っているものは
少なくありません。
今日会社を創るとして、わざわざその仕組みを導入するかと
考えてみると、意外と答えに詰まるものがあります。
もう一つ有効なのが、若い社員や入社して間もない社員の意見を
聞くことです。
改善案はあるか?と聞くよりも、
入社したとき、何でこんなことをしているんだろうと
思ったことはない?と聞いてみる。
長く会社にいる人にとっては当たり前でも、新しく入った人には
不思議に見えることがあります。
その違和感の中に、会社を変えるヒントが隠れているかも
しれないなぁと思うんです。
そして、最近私が強く意識しているのが、
異業種の会社を見ること。
物流業界の中だけを見ていると、物流業界の常識から
なかなか抜け出せません。
ところがIT、小売、ホテル、製造業などに目を向けると、
物流では無理だと思っていたことが、別の業界では普通に
行われていることがあります。
業界の非常識が、別の業界では常識だったりするわけです。
自分自身が使う言葉の中に、
「普通は」
「当然」
「昔から」
「そんなの無理だ」
こんな言葉が口から出たときこそ、一度立ち止まってみる。
それは事実なのか。
それとも、自分がそう思っているだけなのか。
これからAIがさらに普及し、働き方も人材採用も物流のあり方も
大きく変わっていきます。
したがい、昨日までの正解が明日も正解とは限りません。
だからこそ必要なのは、常識を持たないことではなく、
自分の中にある常識を定期的に疑うことなのだと思います。
現在、当社では2027年から2029年までの中期経営計画づくりを
進めています。
この機会に一度、私たちが当たり前だと思っていることを
書き出してみるのも面白いと思っています。
会社を変えるために、新しいことを始めることは大切。
しかし、その前に必要なのは、自分たちが無意識に握りしめている
勝手な常識に気づくことなのかもしれません。
変化は、新しい答えを見つけることからではなく、
今まで疑わなかったことに、疑問を持つことから始まる。
そんなことを最近考えています。
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