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ブログ更新4183回目。

私が参加した第7部 分科会のテーマは、
『インバウンド消費15兆円への成長戦略~観光による地方創生~』
観光が基幹産業へ飛躍する今、一過性でない持続可能な経済循環が
求められる。
単なる数の拡大から付加価値の最大化へ舵を切り、地域の固有価値を
グローバルな競争力へ変換する課題と具体的な解決策を議論する、
というものでした。
あの地域には何もない。
地方で仕事をしていると、この言葉を耳にすることがあります。
しかし、あすか会議のこの分科会の議論を聞いて、その考えは
完全に逆なのではないかと思いました。
むしろ、地方には東京にないものがすべてある。
これこそが、これからの地方創生の本質なのだと感じています。
現在、訪日外国人は1人あたり約23万円を消費すると
言われています。
仮に6,000万人が日本を訪れれば、その経済効果は
15兆円規模になります。
しかも興味深かったのは、中国からの旅行客は減少している一方で、
その他の国からの旅行者は大きく増えているということです。
市場は決して縮小しているわけではありません。
お客様が変わっているだけなのです。
経営でも同じですが、一つのお客様に依存していると変化に
弱くなります。
市場を広く見ることが重要だということを改めて感じました。
今回の議論で最も印象に残ったのは、
インバウンドという市場は存在しない
という言葉です。
確かに外国人旅行者という一括りで考えてしまいがちですが、
実際にはアニメが好きな人、日本酒を求める人、温泉好き、
登山好き、雪を求めるスキーヤーなど、来日の目的は人それぞれです。
つまり、相手は外国人ではありません。
強い目的を持った趣味人なのです。
だからこそ、誰にでも来てほしいという発想ではなく、
この地域はこの人に選ばれるという戦略が必要になります。
これは物流でも全く同じです。
すべてのお客様を取りに行く会社は、結局価格競争になります。
一方で、冷凍・冷蔵食品物流という専門分野に特化した企業には、
その価値を理解してくださるお客様が集まります。
経営は誰を選ぶかの競争でもあるのです。
さらに面白かったのは、トップ1%を相手に商売を考えるという
考え方でした。
大多数を狙うと価格競争になります。
しかし、本当に価値を感じる人に向けてサービスを磨けば、
20万円の商品を30万円で販売することも十分可能になります。
量ではなく価値。
これは中小企業が生き残るための王道ではないでしょうか。
地方創生についても、新しい視点がありました。
人口減少を悲観するのではなく、一人当たりの国土が広がると考える。
まさに発想の転換です。
そして、その鍵になるのが農業でした。
農業は食料を生産するだけではありません。
土に触れ、季節を感じ、収穫する喜びを味わう体験そのものが
価値になります。
海外ではファームステイが人気ですが、日本には四季、
美しい棚田、豊かな森林、世界でも珍しい豊富な天然雪など、
体験価値の宝庫があります。
日本人にとっては当たり前の風景が、海外の人には特別な
感動になるのです。
一方で課題もありました。
空港の発着枠不足や24時間運用の問題、そして日本人の
パスポート保有率の低さです。
インバウンドはアウトバウンドを生むという言葉も印象的でした。
海外へ行く人が増えれば、日本の魅力を客観的に
理解できるようになります。
海外を知ることで、日本の価値にも気づけるのです。
これも企業経営に通じます。
他社を知るから、自社の強みが見えてきます。
最後に、私は物流業界にも大きな可能性を感じました。
地方で生産された新鮮な農産物や食品を、高品質な
コールドチェーンで国内外へ届けること。
さらに、食や酒を目的に訪れる旅行者へ地域の魅力を届けること。
物流は単にモノを運ぶ仕事ではありません。
地域の価値を世界へ運ぶ仕事です。
人口減少を縮小と捉えるか、新しい価値を生み出すチャンスと捉えるか。
その考え方一つで、地方の未来は大きく変わります。
私はこれからの地方創生の主役は、大都市ではなく地域そのものだと
確信しています。
そして、その価値を磨き、世界へ届ける挑戦は、今まさに
求められていることなのでしょう。
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