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ブログ更新4173回目。

先日、物流コンサルティング会社の資料を見ていて
興味深い一覧がありました。
荷主企業が物流会社を評価する際のチェック項目です。
そこには、与信、事業継続性、営業力、事故発生状況、
採用状況、教育・育成など14項目が並んでいました。
どれも大切な項目です。
しかし、私は中小の冷凍・冷蔵食品物流会社の経営者として、
これらを同じ優先順位で考えるべきではないと思っています。
なぜなら、限られた経営資源の中で全てを一度に
強化することはできないからです。
では、何から取り組むべきなのでしょうか。
その項目の中の第1位は採用状況だと感じました。
どれだけ立派な物流センターがあっても、どれだけ最新の
トラックを導入しても、人がいなければ仕事はできません。
特に冷凍・冷蔵食品物流は365日稼働です。
配送ドライバー、倉庫スタッフ、運行管理者。
誰か一人欠けてもサービス品質に影響が出ます。
2024年問題以降、荷主企業が最も不安に感じているのは
この物流会社は5年後も人を確保できるのかという点です。
採用力は、単なる人集めではありません。
会社の将来性そのものだと私は考えています。
第2位は教育・育成。
採用しただけでは意味がありません。
教育が伴わなければ事故が増えます。
品質も下がります。
そして離職率も高くなります。
冷凍・冷蔵物流は、温度管理や衛生管理など専門知識が
必要な仕事です。
新人が安心して成長できる仕組みがあるか。
管理者を育てる仕組みがあるか。
協力会社とも同じ基準で教育できているか。
ここが会社の実力になります。
私自身、毎月の入社式や新入社員研修を続けていますが、
これは単なる儀式ではありません。
会社の価値観を共有する重要な投資だと考えています。
そして第3位は、事故発生状況。
食品物流において事故はコスト以上の問題です。
交通事故はもちろんですが、誤配送、温度異常、破損なども含まれます。
事故が増えている会社は、必ずどこかに無理があります。
人手不足かもしれません。
教育不足かもしれません。
管理体制の問題かもしれません。
荷主企業は事故件数そのものよりも、事故をどう分析し、
どう改善しているかを見ています。
失敗を隠す会社より、失敗から学ぶ会社の方が信頼されます。
同じくらい重要なのが、事業継続性。
近年は災害も増えています。
地震、豪雨、停電。
冷凍・冷蔵物流では一度温度管理が崩れると商品価値
そのものが失われます。
非常時でも配送を続けられるか。
代替拠点はあるか。
協力会社とのネットワークはあるか。
BCP(事業継続計画)は大企業だけの話ではありません。
むしろ中小企業こそ真剣に考えるべきテーマのような気がします。
そして、与信。
食品メーカーや食品卸企業は長期的なパートナーを求めています。
安い会社ではなく、潰れない会社を選びたいのでしょう。
利益が出ているか。
借入金とのバランスはどうか。
設備投資を継続できるか。
経営の健全性は信頼そのものです。
結局、会社の価値は人で決まる
今回の診断項目を見て改めて感じたのは、結局のところ
物流会社の競争力は人に行き着くということです。
採用ができる。
教育ができる。
安全を守れる。
その結果として品質が向上し、お客様から選ばれる。
トラックや倉庫はお金で買えます。
しかし、良い人材と良い組織文化は一朝一夕では作れません。
だからこそ私たちは性格の良い会社を創るという理念を
大切にしています。
遠回りに見えるかもしれませんが、人を大切にする会社こそが、
最終的には荷主企業からも社員からも選ばれる会社になる。
私はそう信じています。
物流業界への転職を考えている方には、ぜひ給与や休日だけでなく、
人を育てる文化がある会社かという視点でも
会社選びをしてほしいと思います。
それが5年後、10年後の働きがいを大きく左右するはずです。
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