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ブログ更新4178回目。

あすか会議の第4部分科会
「世界で勝つための日本企業のM&A戦略」
は、豪華な登壇者もさることながら、関灘茂氏の鋭い
ファシリテーションによって、非常に密度の高い議論が
展開されました。
特に印象に残ったのは、何を買うのか?という問いです。
会社そのものではありません。
ブランド、市場、人材、そして自社に足りない
ケイパビリティ(能力・強み)を買う。
その視点こそがM&Aの本質だということです。
日本ではM&Aというと
・売上を大きくする
・シェアを増やす
という発想になりがちです。
しかし世界では、世界一になるために、どんな能力を持つ
会社を仲間にするべきかという発想で考えています。
この違いは非常に大きいと感じました。
さらに、今後の経営環境を考える上で示された5つの変化も
印象的でした。
・100万社が廃業時代を迎えること
・70歳を超える経営者が急増すること
・人材採用がますます難しくなること
・円安の進行
・AIの急速な進化
これらを考えれば、従来の延長線上の経営だけでは限界があります。
売上20~30億円規模では対応が難しく、50億円企業が
100億円を目指し、さらに複数の事業を持つ企業グループへ
発展していく流れは加速するでしょう。
ただし、100億円を目指すこと自体が目的になってはいけません。
なぜ100億円なのか。
何を実現したいのか。
この目的が曖昧なままでは、M&Aは成功しないという指摘には
大きくうなずきました。
そして、この分科会で最も学びになったのは
PMI(買収後の統合)の考え方です。
「PMIは買収後に始まるものではない。
Day0、つまり買収前の最初に会った時から始まっている。」
この言葉は非常に重みがありました。
相手企業の文化を理解し、どこを変え、どこは変えないのかを
事前に決める。
任せる部分と本社が管理する部分を明確にし、お金は本社が握る。
一方で、現場には40代の最前線で活躍する人材を送り込み、
あなたたちに期待していると直接伝える。
文化は簡単には変わらないからこそ、機械的ではなく、
人と人との信頼関係を築くウェットなコミュニケーションが
欠かせないという話も印象的でした。
心に刺さったのは、PMIは買収資格であるという言葉です。
買う力ではなく、買った会社を成長させる力がなければ、
本当のM&Aは成功しない。
どうしても資金調達や投資回収の計算が先になりがちですが、
PMI力があれば、結果としてアウトプットを最大化しやすく
なるし、計画を軌道に乗せやすい。
だから、PMIがセンターピンになる。
自社のPMI力を整理してみようと思います。
物流業界も今後、M&Aはますます増えていくでしょう。
しかし、会社を増やすことが目的ではなく、お客様に提供できる
価値を増やすことが目的であるべきです。
M&Aとは、会社を買うことではありません。
未来の競争力を買うこと。
そして、その未来を実現できる組織をつくることこそが、
経営者に求められる本当の仕事なのだと、
改めて考えさせられる分科会でした。
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